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歯科医院の開業資金はいくらかかる?目安から節約方法まで紹介
2022.08.18お役立ちコラム
歯科医院の数は年々増加していますが、診療メニューも多様化しており、近年は予防歯科も認知されつつあるので将来的な需要も安定しています。
そのため、いつかは「自分の医院を開業したい」という夢を持っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、歯科医院の開業資金や資金調達方法、節約術など開業に必要な情報を紹介します。
歯科医院の開業費用が高い理由とは?
歯科医院は、他業種と比較すると開業費用が高いといわれています。
その理由は、治療に使う医療機器や設備が他の科目よりも高額かつ数を揃えなければいけないからです。
治療台や洗面台を何台設置するかによって費用は異なりますが、たとえ一人で治療を行うとしても、一台や二台では開業できません。
最低でも三台は必要ですし、医療器具も用意しなければならないので、削れないソフトの部分で高額な費用がかかるため、結果的に開業費用も高くなってしまうのです。
歯科医開業費用の目安を項目ごとに紹介
歯科医院開業費用の相場は5,000万円といわれていますが、内訳は以下の四つの項目になります。
ここでは、項目ごとに費用の目安を紹介するので参考にしてください。
医療機器の費用
最もウエイトが大きいのが医療機器で、費用の目安は2,000~3,500万円になります。
医療機器の内訳は、以下のようなものが挙げられます。
・歯科診療ユニット
・バキュームシステム
・エアーコンプレッサー
・歯科材料
・滅菌器
・レントゲン設備
・レセコン
導入する医療機器によって価格は変わりますが、治療に絶対必要なものなので、最低でも2,000万円はかかるとみておいた方が良いでしょう。
内外装工事の費用
内外装工事の費用も、工事内容や施工会社によって異なりますが、目安は1,500~3,000万円になります。
店舗の種類の中で、一番安いのはテナント、高額なのは新築をすることなので、予算に合わせて店舗の種類を選びましょう。
求人広告・開業広告の費用
一人では医院を運営できないので、開業前には求人広告を出す必要があります。
また、近隣の方に周知するために、オープンチラシなど開業広告も出さなければなりません。
費用は安くて100万円、スタッフが集まらず長期間求人広告を出すと300万円以上かかることもあります。
運転資金
開業後、すぐに経営が安定するとは限らないので、運転資金も必要です。
患者さんを増やすには時間がかかりますし、保険診療収入もしばらく入ってこないので、二~六ヵ月分ぐらいの運転資金も用意しておかなければなりません。
運転資金は「いくらあれば良い」とは、一概にいえないのですが、例えば月100万円の粗利益を目標としているのであれば、200~600万円の運転資金が目安となります。
開業資金の調達方法
ここでは、開業資金の調達方法を紹介します。
銀行の融資を利用する
最もスタンダードな調達方法は、銀行の融資を利用することです。
ただし、メガバンクなどは金利が高いので、歯科医院の開業では低金利で長期借入可能な「日本政策金融公庫」や「福祉医療機構」を活用するのがおすすめです。
補助金を活用する
国や自治体では、医療機関が利用できる補助金や助成金制度を設けているので、条件があえば活用してみましょう。
ただし、申請をしても決定までには時間がかかりますし、必ず審査が通るというわけではないので、「もらえれば助かる」程度の認識にしておきましょう。
自己資金を貯める
歯科医院の開業資金は最低でも3,000万円ほど必要になるので、全てを融資に頼るのは難しいのが実情です。
そのため、1,000万円程度は自己資金で溜めておく必要があります。
もちろん1,000万円以下でも良いのですが、自己資金が多ければ融資を受けやすくなるため、できるだけ貯めておきましょう。
開業資金の節約方法
いくら念入りに計画を練っていても、十分な資金が用意できないこともあるかもしれません。
そういった場合に備えて、開業資金の節約方法をチェックしておきましょう。
不要な経費がないか見直す
歯科医院の医療設備や機器には不要なものは一つもありませんが、新品でなくても良いものがあります。
例えば、バキュームシステムなどは中古品でも対応できます。
また、内外装のデザイン・設計料も請負会社によって異なるので、事前に費用の相談ができるところを探すなど、ちょっとした工夫で不要な経費を節約できます。
雇用形態を工夫する
スタッフの人数を削ることはできませんが、雇用形態を工夫することで人件費を抑えられます。
全てのスタッフを正社員で雇う必要はないので、優秀なスキルや資格を持っている人は正社員、未経験者はパート・アルバイトというように適切な形態で雇用しましょう。
歯科医開業には開業資金の準備が重要!
起業するための開業資金はどの業種でも必要になりますが、歯科医院の場合は特に高額な費用がかかります。
そのため、費用を調達するのに苦労するかもしれませんが、開業資金がなければ開業できないのでしっかり準備をしておきましょう。
とはいえ、初めて資金調達をする場合はいろいろな不安もあると思うので、歯科医院の開業でお悩みの方は株式会社ismへご相談ください。