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クリニックの内装を決めるときの注意点を紹介

2022.08.24お役立ちコラム

開業資金の内訳の中でも、特に高額な費用がかかるのは内装や外装です。
テナントであれば、外装にはそれほどかからないかもしれませんが、内装はクリニックの印象を決める重要な部分なので、費用を削るのはおすすめできません。

とはいえ、無駄に凝った作りにしてしまうと費用がかさむので、一般的な内装や注意点などをチェックしておきましょう。

クリニックの内装を決めるときの注意点を紹介

現在のクリニック内装の設計事情について

「内装は自分の好きなようにしたい」と思う方もいるかもしれませんが、クリニックである以上、患者様や一緒に働くスタッフの目線も考慮する必要があります。
また、クリニックに対するイメージや取り巻く環境にも変化があるので、現在の設計事情を把握しておきましょう。

感染対策

新型コロナウイルスにより、どの業態でも感染対策が必須となっています。
アルコール消毒や体温計測器の設置はもちろん、人との距離を取る対策が必要となっています。

待合室には消毒コーナーを設ける、換気がしやすい、人と距離が取れるなどの対応が求められています。

バリアフリー対応

平成18年から、法制度によりバリアフリー化が進められていますが、クリニックも対象となっています。
そのため、内装の要件などが行政で決められているので、出入り口や廊下、トイレなどはバリアフリー対応にしなければなりません。

一般的なクリニックの内装とは?

どんなデザインにするにしても、クリニックの内装には基本となるモデルがあります。
すでに開業されているクリニックは、機能性や動線などを考えて作られているので、一般的な内装を参考にしましょう。

受付

受付には、スタッフが常駐し、作業を行うための備品も置かれているので、2m以上の間口を取るのが一般的です。
また、患者様が来院されたときに、すぐに対応できるのがベストなので、出入り口の近くにレイアウトしましょう。

待合室

物件の広さにもよりますが、患者様がリラックスして待てるように、間口はできるだけ広めに取るのがベストです。
また、今は感染対策を徹底することも重要となるので、消毒コーナーや換気システムを設置できるスペースも確保してください。

余裕があれば、車椅子で来院される方のために、車椅子コーナーを設置するのが理想です。

診察室

診察室は、プライバシーが保護できるよう、防音仕様の個室にするのがベストです。
余裕がない場合でも、患者様同士が顔を合わせないように、診察ユニットの間に衝立を置いてください。

扉は、観音開きにするとスタッフの動線を邪魔したり、患者様に当たってしまったりすることもあるので引き戸にするのがおすすめです。
診察室も、余裕があれば車椅子の患者様用の個室を作っておくと良いでしょう。

クリニックの内装は機能性を重視する

アパレルやインテリア系のお店なら、スタイリッシュでおしゃれな内装がベストですが、クリニックは機能性が重要です。

もちろん、クリニックも落ち着いたおしゃれな空間の方が良いのですが、スタッフが働きづらい動線になっていたり、受付がごちゃごちゃしていたりすると患者様は居心地が悪くなってしまいます。

また、働きにくいことでスタッフのモチベーションが低下すると、治療や対応のクオリティアップが下がってしまうかもしれないので、機能性も考慮することが重要です。

クリニックの内装で気をつけるポイント

クリニックの内装では、気をつけるべきポイントがあるのでチェックしておきましょう。

カルテの収納は広めに取る

今はカルテも電子化されているので、カルテ棚は不要と思う方も多いようです。
しかし、紙の書類はいろいろありますし、治療内容によっては紙で保管することもあります。
カルテ棚が狭いと、受付の業務に支障が出る可能性もあるので、カルテの収納は広めに採りましょう。

診療室はできるだけ広くする

診療室は、できるだけ広く取りましょう。
診療室では、座って治療するだけでないので、狭いと医療器具にぶつかったり、患者様にも圧迫感を与えたりするため居心地が悪くなります。

また、高齢の方は足が悪いことも多く、杖をついたり車椅子を使ったりすることもあるので、動線確保のためにもスペースに余裕を持たせるのが正解です。

清潔感を重視する

内装は、どのようなデザインであっても清潔感を重視しましょう。
どんな業種でも清潔感は大事ですが、治療を行うクリニックは特に清潔であることが求められます。

当然ですが、不衛生な印象を与えてしまうと患者様に敬遠されてしまうので、清潔な状態を保ちやすくましょう。

クリニックの内装はプロに相談しよう

一生懸命デザインにこだわって内装を決めたとしても、動線に不備があったり、掃除がしにくかったり、不便なことが多いとリフォームをすることになるかもしれません。
もちろん、自分が納得できる設計にするのは大事ですが、クリニックは自分の家ではなく治療をするところでです。

患者様ありきで成り立つところでもあるので、それを踏まえた設計をしてくれる会社を選ぶことが重要です。

株式会社ismでは、数多くの歯科医院のデザインや設計を手がけておりますので、歯科医院の内装でお悩みの方は一度ご相談ください。

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