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歯科医院の設計図を作成する手順4ステップ!内装のポイントも紹介

2022.11.27お役立ちコラム

歯科医院を開業するにあたり、まず考えなければならないのは院内の設計図です。
待合室の広さや診療設備の台数などはもちろんですが、患者さんが快適に過ごせる空間づくりが何よりも重要になってきます。

歯科医院の設計図には、平面図だけでなく展開図や電気図などさまざまな種類があります。
これらをクライアントと相談しながら施工を開始するので、時間や手間がかかるケースもあるでしょう。

本記事では、歯科医院の設計図を作成する手順と、設計を考えるうえでの注意点について解説します。

歯科医院の設計図を作成する手順4ステップ!内装のポイントも紹介

【簡単】歯科医院の設計図を作成する手順4ステップ

歯科医院の設計図を作成する手順は、以下の4ステップです。

1. 広さを検討する
2. 部屋数と部屋の種類を検討する
3. 図面を作成する
4. 内装の配置計画を検討する

順番に見ていきましょう。

1.広さを検討する

まずは歯科医院全体の広さを考えます。
15坪のコンパクトな医院にするか、40坪の大きな医院を想定しているかで内装のイメージもガラッと変わってくるでしょう。

コンパクトな医院にする場合、ユニット数は2台にするように、できるだけ無駄なスペースをなくす必要があります。
対して40坪の大きな医院であれば、7台近くのユニットを置いたり、個室の特別診療室を作ったりとかなり内装の幅が広がるでしょう。

しかし広い反面、動線をしっかりと意識したプラン検討が必要です。

2.部屋数と部屋の種類を検討する

歯科医院に必要な部屋には以下のようなものがあります。

● 玄関
● 待合室
● 受付カウンター
● カルテ収納
● 患者トイレ
● 洗口スペース
● 診療室
● X線室
● 消毒室
● 相談室
● スタッフルーム
● スタッフ用トイレ

これらを図面に反映させる際、それぞれの部屋の場所を設計士と共有し、使いやすい内装を検討しましょう。

また、歯科医院で働くスタッフだけでなく、患者さんが移動しやすい動線であるかも検討してくださいね。

3.図面を作成する

設計士は、歯科医院を開業するクライアントと話した内容を踏まえて図面を書きます。
作成する主な設計図は以下のようなものがあります。

● 仕上げ表
● 平面図
● 内部立面展開図
● 天井伏図
● 電気平面図
● 天井照明器具図
● 衛生設備平面図
● 換気空調設備図
● 建具図
● 造作家具図
● 看板室名表示サイン図
● 消防設備図

まずは平面図を作成し、方向性が固まってきたらほかの電気平面図や家具図などの細かい図面も作成してください。
3Dの内観パースも作成可能な設計士に依頼して、よりイメージを深めるのもよいでしょう。

4.内装の配置計画を検討する

作成した図面を見ながら、内装の配置計画を検討します。

内装の配置計画とは、診療器具の設置場所や待合室で使用する家具の配置などの計画を指します。
診療で使うユニットの設置位置は、医師や患者さんが実際に使用する場面をイメージしながら考えましょう。

待合室の家具も、患者さんにとって使いやす空間を作れるように、コーディネートしていってください。

歯科医院の設計図を作る際のポイント3選

歯科医院は、医師や事務員の方が気持ちよく仕事をできるような環境づくりが大切です。
とはいえ、それ以上に訪れる患者さんが快適と感じられるかどうかが重要です。
患者さんが不安になるような空間だと、次は来院してもらえない可能性もあります。

そこでこちらでは、患者さんが安心して使える歯科医院を作るための注意点を解説します。

1. 法規制はクリアしているか
2. 患者さんが使いやすくて快適か
3. 明るく清潔感がある空間で目に優しい照明か

一つずつ見ていきましょう。

1.法規制はクリアしているか

歯科医院を開業するにあたって、さまざまな届出や法規制をクリアしなければなりません。
歯科医院の開業に関わる法律は、以下のようなものです。

● 不動産登記法
● 都市計画法
● 消防法
● 高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
● 屋外広告物法
● 医療広告規制
● 歯科医師法
● 歯科衛生士法
● 労働基準法

また、歯科医院は開設の届出を保健所に提出して許可を受ける必要があります。
許可を受けるには構造設備等の基準をクリアし、設計図に問題ないと判断して初めて受理できます。

2.患者さんが使いやすくて快適か

患者さんが安心して通院できる空間を提供してこそ、よい歯科医院といえます。
治療がスムーズに進められるような配置になっているかを必ず確認しましょう。

また、スタッフと患者さんの動線が同じだと、移動するときにぶつかったり通路を譲ったりするケースがあります。
結果としてお互いにストレスを感じ、快適な環境づくりはできなくなります。

スタッフ、歯科医師、患者さんの動線が重ならず、それぞれが負担なく移動できるような設計を意識しましょう。

3.明るく清潔感がある空間で目に優しい照明か

歯科医院は清潔感があり、明るい空間が望ましいです。

訪れる患者さんは治療に対して不安を感じている方もいます。
不安を払拭するために、待合室の内装は白やパステルカラーなどを使った明るい部屋にしましょう。

また、治療中の音が待合室に漏れないような配慮もあると、患者さんは待合室でよりリラックスしながら過ごせます。
処置室では患者さんは常に天井を向いているので、照明は目に優しい柔らかい灯りのものを選びましょう。

まとめ

本記事では歯科医院の設計図を作成する手順や、必要となる図面について解説しました。
また、歯科医院の設計図を考えるうえでの注意点についても説明しました。

歯科医院に限らず、病院は清潔で患者さんに安心感を持ってもらえるような空間づくりをする必要があります。
患者さんは不安を持って来院するので、少しでも安心してもらうと信頼してもらえるはずです。

これまで解説した内容を踏まえ、患者さんが気持ちよく過ごせる歯科医院を作るべく、設計図を考えていきましょう。

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